日本医療機能評価機構認定病院
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病院長挨拶

病院長 泊 一秀

病院長 泊 一秀

 新別府病院のホームページにアクセスしていただきありがとうございます。

 新別府病院は国家公務員共済組合連合会(KKR)の病院のうちの一つで "虎の門病院"を筆頭に全国に32の病院があるうちの一つです。当院は昭和30年12月に国家公務員共済組合連合会により設立され、当初は結核専門の国家公務員を対象にした職域病院でした。国民病であった結核の減少とともに病院機能を徐々に変更し、内科、外科だけであった診療科を昭和34年には整形外科、理学療法科を拡充し、当時としては先進的な取り組みであったリハビリテーションを開始しました。職域病院から一般病院への変換を少しずつ行い、昭和55年にやっと結核専門病院から地域住民の皆様にも開放された一般病院になっています。昭和59年には県北として初めて脳神経外科が開設され、昭和62年にはシネアンギオ装置を導入し、冠動脈造影検査を行えるようになり、経皮的冠動脈形成術も開始しています。昭和63年にはMRIを導入し、脳血管疾患のみならず広い分野で診断に寄与できるようになり、二次救急病院として県北の脳血管障害、脳卒中、冠動脈疾患などの救急疾患に対応してきました。平成23年からは新型救急救命センターを立ち上げ、三次救急指定病院として別府市のみならず二次医療圏の救急医療を担っています。現在では年間2600~2900台の救急車を受け入れています。急性期病院として別府市のみならず、杵築、日出、国東の二次医療圏の急性期医療を担っています。

 地域医療支援病院として地域の先生方からの紹介を広く受け入れるとともに、「科学する心と人間愛」という病院の理念のもとに地域の中でも専門性の高い医療も行っています。冠動脈を中心とした循環器疾患には昼夜を問わず対応し、カテーテル治療やペースメーカー植え込み術、PCPSなどを行いICUで対応しています。消化器内視鏡治療も別府地域では早くから行っていた施設で、現在も内視鏡検査・手術を多数行おり、特に肝胆膵疾に対するERCPは県下で最も多く行っています。平成17年には整形外科の中に人工関節センターを立ち上げ、人工膝関節置換術、人工股関節置換術の特化した診療を行ってきており、人工膝関節は大分県下でもトップの症例数を行っており、長期成績も良好です。コメディカルも同様で、栄養サポートチームも平成16年から稼働しており、高齢化が進む社会情勢に対応し、入院時のみならず退院後の栄養摂取にも対応しています。NST専門療法士認定教育施設でもあり、県内外から多くの研修生を受け入れ九州管内に多くの修了生を育成し輩出しています。地域の中でも市民に対する健康増進の啓もう活動も行っており、平成7年からは糖尿病教室を、平成18年からは転倒予防教室を地域の住民の方々を対象に開催したり、公民館での出前講座を行ったりして地域の方々の健康を維持に貢献しています(ただし、コロナ禍の間は休止中です)。

 災害医療に関しましても、平成9年に災害拠点病院に指定され、平成17年にはDMAT(災害派遣医療チーム)を編成し、2011年の東日本大震災には当院もいち早くDMATを宮城県に派遣し、被災者への診療を行うなど救護活動を行いました。2016年4月の熊本地震でもただちにDMATを派遣しました。南海トラフ地震などの大規模災害にも備え、訓練も行っています。また、救急救命士の実習も受け入れています。平成27年には耐震基準を満たした新病棟も完成し、快適な環境での安心した入院生活も供給できるようになりました。
新別府病院の理念はScience & Humanity(科学する心と人間愛)を掲げており、これからも絶えず進歩する医療技術・知識に対応する努力を惜しまず、患者さんに深い愛情をもって診療を行っていきます。

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