婦人科
婦人科外来 開設のお知らせ
このたび、当院は婦人科外来を新たに開設いたしました。
地域の皆さまに安心してご相談いただける診療体制を整え、女性の健康を幅広くサポートしてまいります。
現在の診療内容について
当外来では、以下の診療が可能です。
- 一般的な婦人科診察・診療(生理不順、更年期症状、感染症、月経痛など)に加えて、ウロギネと呼ばれる排尿症状(頻尿、尿もれなど)や骨盤のゆるみ(骨盤臓器脱)に関する診療
- がん検診
- 子宮・卵巣などの画像検査(超音波検査など)
- 必要に応じて、大分大学医学部附属病院 産科婦人科との連携・紹介
医療連携体制について
当外来では、大分大学医学部附属病院 産科婦人科から医師の派遣を受け、診療を行っております。
精査や手術が必要と判断された際には、大学病院や連携施設への紹介・受診がスムーズに行える体制を整えています。
また、骨盤臓器脱(子宮脱、膀胱脱など)の尿もれの手術については、症状や状態によっては泌尿器科での対応が可能な場合もございます。診察時に適切な判断・ご案内をいたします。
ウロギネ外来について
当院では、女性特有の「排尿」や「骨盤のゆるみ」に関するお悩みに対応するウロギネ外来(Urogynecology外来)を行っています。
このような症状はありませんか?
- 下腹部や腟の中に「何か触れる」「下がっている」ような感覚がある
- 尿漏れがある• 尿の出が悪い、残っている感じがする
- 腟に違和感がある
こうした症状がある方は、ぜひ一度ご相談ください。
ウロギネとは?
ウロギネコロジー(Urogynecology)とは、婦人科(Gynecology)と泌尿器科(Urology)を組み合わせた診療分野です。
主に以下のような症状・疾患に対応します。
- 骨盤臓器脱(子宮脱、膀胱瘤、直腸瘤など)
- 排尿障害(尿失禁、頻尿、尿勢低下など)
- GSM(閉経関連尿路生殖器症候群):閉経後のかゆみや乾燥感、性交痛など
主な疾患と治療の考え方
骨盤臓器脱
妊娠・分娩や加齢によって骨盤底筋群が弱まり、腟から子宮や膀胱、直腸などが下がってくる状態です。
症状には違和感、排尿・排便機能の低下、性機能の低下などがあり、生活の質(QOL)を低下させることがあります。
現在、当科では手術治療には対応していませんが、当院泌尿器科にて手術療法の開始を準備していますので、必要に応じて泌尿器科や大学病院と連携し、最適な治療を受けられるようご案内しています。
また、軽症の場合には生活指導や保存的治療のご相談も行っています。
排尿障害
頻尿、尿もれ、尿の勢いが弱いなどの症状があります。
初期の段階では生活習慣の見直しや骨盤底筋トレーニングの指導、薬物療法などで改善する場合があります。
症状や原因によっては泌尿器科との連携のうえ、精密検査や専門治療を行うことも可能です。
GSM(閉経関連尿路生殖器症候群)
女性ホルモンの低下により、陰部の不快感や乾燥、かゆみ、性交痛などが生じることがあります。
他の疾患がないかを確認したうえで、**ホルモン剤(腟錠・内服・塗り薬など)**による治療を行います。
女性の健康を生涯サポート
ウロギネ外来では、「年齢や症状のせいだから」とあきらめずに、快適な生活を取り戻すためのサポートを行っています。
少しでも気になる症状がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。