泌尿器科
泌尿器科紹介
当科では、腎臓・尿管・膀胱・前立腺・精巣など泌尿器系に関わるあらゆる疾患に対応し、質の高い医療と患者さん本位のケアを心がけています。がん診断・治療から、良性疾患の内視鏡手術まで、専門性と安全性を両立した診療を提供しています。
前立腺がん診断:MRI fusion生検を導入
前立腺がんは高齢男性に多くみられ、早期発見・診断が極めて重要です。当科では、精度の高い診断を実現するため、「MRI fusion生検(MRI画像融合生検)」を導入しています
MRIで事前に撮影した画像をもとに、がんが疑われる部位を明確に特定し、リアルタイムの超音波画像と融合して、生検針を正確に病変部に誘導します。これにより、従来のランダムな生検と比較して、診断精度が大きく向上しています。
前立腺肥大症治療:TUR-Pに加えRezumを導入
前立腺肥大症は高齢男性によくみられる排尿障害の原因であり、当科では長年行っている経尿道的前立腺切除術(TUR-P)に加え、近年新たにRezum(レジウム)システムによる経尿道的水蒸気治療を導入しました。
Rezumは水蒸気(103℃)を前立腺内に送り込み熱エネルギーによって肥大した組織を壊死させ1-3か月かけて自然に体内に吸収させることで前立腺肥大症の症状を軽減させます。術中出血が少なく、術後の回復も早いのが特徴です。特に高齢者や抗血栓薬を内服中の患者さんにも比較的安全に施行できます。


腹腔鏡手術・内視鏡手術の充実
低侵襲手術にも力を入れており、腹腔鏡手術では腎臓・副腎などの悪性・良性疾患に対応しています。小さな切開でカメラと鉗子を挿入し、体内をモニターで観察しながら精密に手術を行います。術後の痛みや出血が少なく、早期の社会復帰が期待できます。
また、内視鏡手術では、膀胱腫瘍、尿路結石、前立腺肥大症などに対し、外科的切開を伴わずに治療を行えるため、患者さんの身体的負担が少なく、高齢者にも適した治療法です。
安心と信頼の医療を目指して
当科では、常に新しい医療技術と知識を取り入れ、患者さんにとって最も適した医療を提供できるよう努めています。診断から治療、術後のフォローまで一貫した医療体制のもと、泌尿器科疾患に悩むすべての方が安心して受診できるよう、丁寧で分かりやすい説明、そして個別性を重視した医療を心がけています。
泌尿器に関する症状や不安があれば、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。皆さまの健やかな生活をサポートするために、専門スタッフ一同が全力でサポートいたします。
医師紹介
病院長
三股 浩光
資格・所属学会
- 日本泌尿器科学会専門医・指導医
- 日本透析医学会認定医・指導医
- 日本泌尿器内視鏡学会・泌尿器腹腔鏡技術認定医
泌尿器科部長
野村 威雄
資格・所属学会
- 日本泌尿器科学会専門医・指導医
- 日本透析医学会専門医・指導医
- 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
- 日本泌尿器内視鏡学会・泌尿器腹腔鏡技術認定医