日本医療機能評価機構認定病院
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リハビリテーション科

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当院は地域の救急病院として活動しています。その中でリハビリテーション科では、機能の回復・生活の再獲得、二次的な合併症の予防を目的に、入院患者様に対して早期よりリハビリテーションの介入を行っています。
対象者は、医師によりリハビリテーションが必要と判断された全診療科の患者様であり、幅広い病気の方々に対応しており、全体の約6割の患者様にリハビリテーションの提供をしています。
実際には、入院や手術の1~2日後よりリハビリテーションを開始することが多く、集中治療室に入院している患者様に対しても、入室早期よりリハビリテーションを実施しています。
患者様の病態は、個人個人異なりますので、多職種カンファレンス(医師、看護師、薬剤師、管理栄養士等)を行い、チーム全体で個別性を重視したリハビリテーションの計画・実施を行っています。また、患者様がスムーズに自宅退院や転院が出来る様に、ソーシャルワーカーや地域とも連携を図り、早い時期からの調整に取り組んでいます。

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理学療法:11名

写真:理学療法のイメージ

理学療法とは、病気・ケガ・寝たきりなどによって身体が不自由となった人々に対し、運動機能の維持・改善、基本的な動作能力の回復のために医師の指示のもとに各個人の状態を調べて、全体像(身体機能・心理面・リスクなど)をつかみ、目標を設定後、適切な治療法(運動療法・日常生活動作練習・物理療法など)を用いて、身体と心の両面から機能回復・維持をはかる医療の一つです。

作業療法:5名

写真:作業療法のイメージ

作業療法とは、"その人らしく"暮らしていた生活が、病気、事故等により暮らせなくなった際に、身体能力、作業能力(生活能力)、生活環境を評価し、再び"その人らしい"生活を送る為に、家事動作や更衣動作など日常生活に則した動作練習、趣味・余暇活動の援助を行っています。

言語聴覚:3名

写真:言語聴覚のイメージ

言語聴覚とは、話す、聞く、表現する、食べる...。誰でもごく自然に行っていることが、病気や事故、加齢などで不自由になることがあります。
こうした、ことばによるコミュニケーションや嚥下に問題がある方々の社会復帰をお手伝いし、自分らしい生活ができるよう支援します。

取得資格

認定理学療法士(運動器、循環器)、3学会呼吸療法認定士、がんのリハビリテーション、福祉住環境コーディネーター2級、園芸療法士、摂食カウンセラー、日本摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士、認知症ケア専門士、臨床実習指導者研修会修了者

写真:リハビリテーションのイメージ
写真:リハビリテーションのイメージ
写真:リハビリテーションのイメージ

対象疾患別リハビリテーション

運動器リハビリテーション

運動器とは"動く"ことに関わる骨、筋肉、関節、神経などの総称です。運動器のリハビリテーションは、運動器疾患を有する方で筋力低下や関節可動域低下などに対して改善を図り、立ち上がり、歩行、階段昇降など日常生活の動作を獲得することや仕事への復帰、スポーツ復帰を目指して行っていきます。当院では変形性膝・股関節症や大腿骨骨折、靭帯損傷などの術後患者様が中心で在宅復帰を目標に行っていきます。

脳血管リハビリテーション

脳卒中は脳の血管が詰まったり破れたりすることで脳細胞が壊死する疾患です。脳卒中による症状は麻痺、運動失調などの運動障害、しびれ、痛みなどの感覚障害、さらに意識障害、認知症、高次脳機能障害などの認知障害、眼球運動、嚥下障害、構音障害などの脳神経障害、便秘、失禁などの自律神経障害など、多種多様です。それらの症状に対して、発症後早期より手足の運動や起きる練習を開始し、日常生活動作の獲得や仕事復帰などを目標に治療を行っていきます。

呼吸器リハビリテーション

呼吸に関わる身体の部位での障害があると、血液中でのガス交換が上手くできなくなってしまいます。呼吸器リハビリテーションでは、肺気腫、慢性気管支炎のような慢性閉塞性肺疾患、肺炎、人工呼吸器装着されている方が対象になります。痰を出しやすくしたり、呼吸筋筋力強化、呼吸練習・指導などにより日常生活での生活が送れるように行っていきます。

廃用症候群リハビリテーション

内部疾患である糖尿病や消化器疾患では治療による安静で筋力や体力が低下しやすくなります。低下した筋力や体力を取り戻すために個々人の病態に合わせた運動療法を行っていきます。(食事療法や薬物療法も併用し包括的に行っていきます。)リハビリを行うことで筋力・体力の改善を図り在宅復帰を目標に行っていきます。

心大血管リハビリテーション

心筋梗塞、狭心症、心不全など心臓機能が低下した状態の患者様に対して、低下した体力や再発予防のため運動療法を行っていきます。心疾患を発症する原因として動脈硬化があります。動脈硬化は、高血圧や高脂血症や糖尿病などの生活習慣病が関わっています。そのため、生活習慣を改善するため運動療法だけでなく食事療法なども含めて包括的な関わりによる介入を行っていきます。

がんのリハビリテーション

がんそのものによる痛みや食欲低下・だるさなどにより引き起こされる寝たきり状態。手術・抗がん剤治療などによる身体への侵襲。がんから引きこされるこれらの症状により、身体機能の低下や日常生活が損なわれることがあります。身体の機能が損なわれた際、日常生活動作能力の維持・改善を目標にリハビリテーションを行います。またリハビリテーション科のみでなく、医師・看護師等の多職種が包括的に関わり、個々人を尊重した対応を行っています。

当院の取り組み

人工関節センター

写真:人工関節センターのイメージ

平成23年4月の人工関節センター開設に伴い、人工(股・膝)関節置換術後の理学療法を早期より、積極的に取り組んでいます。手術後不安なく、スムーズにリハビリが行えるよう手術前よりリハビリを開始します。主には身体機能や歩行能力の評価、手術後リハビリの説明を行います。手術後は早い方で当日よりベッド上での膝運動を始めます。また、翌日には歩行器での立って歩く練習を始め、早期よりベッドからの離床を図ります。その後段階的に杖歩行へと移行し、約2週間で自宅に帰れるようプログラムを進めています。退院前には、個人の生活環境に合わせて、階段練習、屋外歩行、入浴動作確認等を行い安心して自宅に帰れるよう努めています。

救急病院としてのリハビリテーション

写真:リハビリテーションのイメージ

特に、特定集中治療室(以下、ICU)では、極めて重症な患者様が入院され、治療中の安静により、寝たきり状態に陥ることもあります。医師、看護師、臨床工学士等の多職種とチームで連携し、人工呼吸器中や治療中でも安全に「座る」「立つ」「歩く」等のリハビリテーションを、ICUに入院した日より開始しています。さらに、2018年よりICUにおける多職種による早期離床・リハビリテーションの取り組みを導入し、ICUに入院された患者様全員を対象に、入院前と同等の日常生活レベルが維持できるように、早期から積極的に取り組んでいます。

病院内・地域での活動

転倒予防教室(院内・出前講座)*院内転倒予防教室は現在中止しています

地域の方々に対して月1回開催しています。体の機能の検査を通して、自身の体の状態や転倒リスクを把握し、転倒に対する知識や予防のための運動指導を行っています。

糖尿病教室

月1回開催される糖尿病教室内にて自宅でも運動を継続できるよう、運動療法の指導を行っています。

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