日本医療機能評価機構認定病院
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臨床工学室

臨床工学室

臨床工学室は、平成4年1月に開設され臨床工学技士1名からスタートし、徐々に増員され現在4名が所属しています。臨床工学技士法で定められた以下の業務を担当しています。

経皮的心肺補助法(PCPS)

経皮的心肺補助(PCPS)は、AMI、CPA(心肺停止)症例を中心に施行しています。

血液浄化療法

当院は、維持透析の施設ではありませんが、CHD、CHDF、血漿交換、エンドトキシン吸着などさまざまな血液浄化療法を各診療科の依頼により、ICU、救急病棟で施行しています。

ME機器管理

平成19年4月に厚生労働省から改正医療法「医療安全関連通知」が発出され、医療機器を使用するための指針として医療機関に対して、医療機器安全管理責任者を置くこと等が義務付けられました。これを受け、当院では、平成19年6月、臨床工学室技士長に医療機器安全管理責任者の辞令が交付され、医療機器の安全性に対する責任が明確になりました。

平成20年6月には、念願であった医療機器安全点検システム"MARIS"を導入し、輸液ポンプや人工呼吸器等ME機器425台(平成20年6月現在)の管理がより効率的に行えるようになりました。 "MARIS"の端末を使用したタッチパネル方式による貸出返却システム導入は県下では始めてであり、これにより24時間体制の貸出返却業務が正確かつスムーズに行えるようになりました。
生命維持管理装置を中心とした医療機器の専門家である臨床工学技士が、ME機器の購入から、運用、廃棄までをトータルマネージメントすることにより効率化が図られると同時に、安全性の向上にもつながります。 業務としては、点検・修理が中心ですが、専用の測定器や治具を使用し、かなり高度な内容まで対応しています。 昨今のより高度化・複雑化された機器では業者に依頼せざるを得ないことも少なくありませんが安全に使用できることを第1に考えています。 また台数不足時の機器レンタル、定期点検計画の策定~業者依頼、病棟でのトラブル時の対応など総合的なME機器マネージメントを行っています。また、点検・修理を行うにあたり、メーカー主催のメンテナンス講習会には数多く参加しています。

安全管理・教育活動

毎年4月に新採用となった看護師には、2日に渡り、実技を含めた医療機器研修を行っています。
内容はどの病棟でも使用する輸液・シリンジポンプ、医療用ガス、人工呼吸器等ですが基礎的初歩的なレベルです。
研修終了後には、教育業務師長と連携し、試験を行い、結果を分析の上、理解できていない点については、再度学習するようにしています。
また、在職看護師に対しても医療機器についての学習会を行っています。これは看護部教育委員会と連携し年間計画を立て、実技を含めて行っています。 (表参照)
さらに、新任の医師・看護師(経験者も含む)に対して、入職時にME機器についての研修を行っており、当院の機器管理システムや機器の特徴、当院で起こりやすいインシデント等について説明しています。

リスクマネージメント委員会には月に数十件のインシデントレポートが報告されますが、この中でME機器に関連したものについて医療安全管理室と共に臨床工学室で原因分析を行い、対策を講じています。
この内容も学習会に反映させ、機器が原因となる医療事故の撲滅に努めています。

大分臨床工学技士専門学校と日本文理大学医療専門学校の2校から臨床工学技士の卵である学生実習を受け入れています。
県内では、上記のように経皮的心肺補助法等の臨床業務~ME機器管理業務までトータルに学習できる数少ない施設です。 呼吸ケアチーム活動

呼吸ケアチーム活動

2010年の診療報酬改定により「呼吸ケアチーム加算」が新設されたことで、多くの施設で呼吸ケアチームの活動が始まりました。 当院においても2012年4月に「呼吸ケアチーム」が発足し、同年7月より週1回のラウンドを中心とする活動が始まりました。 チーム構成は、医師、看護師、臨床工学技士、理学療法士から成っています。 その中で、臨床工学技士の役割は、人工呼吸器が安全に使用されているかのチェック、人工呼吸器の保守・不具合時の対応などです。 技術面より我々がサポートすることで、人工呼吸管理の安全性向上に寄与できると考えます。

学会活動

認定資格

日本高気圧環境・潜水医学会臨床高気圧酸素治療技師 1名
4学会合同試験委員会体外循環技術認定士 1名
3学会合同呼吸療法認定士 1名
日本生体医工学会第2種ME技術認定士 3名
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