心臓血管外科
末梢血管手術について
当院では、足の血流障害に対して、循環器内科と協力して、薬物治療、運動療法、血管内(カテーテル)治療、バイパス移植術などを行っています。さらに、重症患者さんには、整形外科と協力して、壊死部の切断、装具装着、リハビリなどを行っています。
足が冷たい、長く歩くと痛くなる、色がおかしい、足が腫れる、むくみがひどいなどの症状がございましたら、当科に相談していただければと思います。
また、足の血管(静脈)がモコモコこぶになっているような静脈瘤に対しても、レーザー手術をはじめ、新しい治療に積極的に取り組んでいるところであります。悩まれている方がおられましたら、是非、受診していただければと思います。
さらに、近年、人工透析の患者さんが増えておりますが、人工透析のシャントのトラブルに対しても、可能な限り対応していきたいと思っております。
心臓・大血管手術について
心臓・大血管手術の場合、少子化や働き方改革、人口減少などが深刻で、国内の施設ではすでに集約化が始まっています。個人的には1000例を超える開心術の経験がありますが、当院では、支援施設として、基幹病院と連携しながら患者さんに十分な治療ができるような体制をとっていきたいと思います。
特に、患者さんの高齢化に伴い、小開胸低侵襲心臓手術(MICS)、血管内心臓弁膜症手術(TAVI:経カテーテル大動脈弁植込み術、MitraClip:経皮的増帽弁接合不全修復術)、大動脈瘤に対するカテーテル手術(TEVAR、EVAR)などの低侵襲手術が重要な手術となります。
こちらの手術を行うには、特殊な高額医療設備を備え、多くの専門スタッフのもと、ある一定数の患者さんを治療する必要があり、大分県では大分大学などの基幹病院に集約して手術を行っているのが現状です。
当院では、非常勤の大分大学准教授の首藤敬司先生と緊密に連絡を取り合うことで、適切な時期に適切な手術を、できるだけ手間のかからない方法でうけていただくことが可能と思っております。
心臓病で悩まれる方がおられましたら、安心して、気軽に相談していただければと思います。
新別府病院心臓血管外科が、わずかでも、地域のみなさまのお役に立てば、幸いです。
心臓血管外科 木村龍範
医師紹介
心臓血管外科部長
木村 龍範
資格・所属学会
- 医学博士
- 下肢静脈瘤に対する血管内治療実施基準による実施医
- 外科専門医・指導医
- 心臓血管外科専門医・修練指導医
- 大分大学医学部臨床教授
心臓血管外科医師(非常勤)
首藤 敬史
資格・所属学会
- 医学博士
- 外科専門医
- 心臓血管外科専門医・修練指導医
- 植込型補助人工心臓実施医
- 経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVR)実施医・指導医
- 臨床補助人工心臓研究会実施医